(社)建築設備技術者協会 創立20周年記念事業について

美しい地球を次世代ヘ -ストップ・ザ・温暖化-

(社)建築設備技術者協会 会長

(社)建築設備技術者協会は2009年に創立20年を迎えます。

1983年に建築士法が改正され、建築設備技術者にとって長年の願望であった法的資格(建築設備士)が生まれました。業務権限のないコンサルタントの資格ではありましたが、近い将来には実態に沿った法的資格に移行していくであろうことを期待し、建築設備技術者の職能集団として当協会が設立されました。

協会の主たる事業・目的を、建築設備士の登録機関としての業務を行うこと、建築設備士を主たる構成会員とし、会員の社会的地位の向上と建築設備技術レベルの向上を行い、社会貢献していくこととして活動してきました。

2006年の耐震強度偽装事件を契機に、建築基準法、建築士法等の関連法規の改正の動きがあり、当協会をはじめとする建築設備六団体協議会の要望(建築士法で定められている建築設備士を、高度な機能を有する建築設備に関する設計・工事監理を行う専門資格者として法的に位置付ける)とは異なる結果となりましたが、設備設計一級建築士資格が制定され、2009年5月より制度の施行となります。

改正建築士法のもとで、今後、建築設備技術者はどのように行動すべきか、協会としてどのように活動すべきかを検討を重ねてきました。今後の行動・活動に、創立20周年記念事業をあわせて取り組んでまいります。2年前の会長就任時に掲げた活動方針「建築設備技術者の技術の向上と建築業界上げての環境問題解決への取り組み」がいまようやく実現されようとしています。

「美しい地球を次世代ヘ -ストップ・ザ・温暖化-」を創立20周年記念事業のテーマに掲げ、次の各事業を行ってまいります。

1.バーチャル科学館の設立

古い建築設備(主に空調・衛生・電気設備・搬送設備)に関する資料の散逸防止と共に、建築設備に関する資料を年表形式でまとめて、一般の皆様、学生ならびに若手技術者へ提供し、建築設備に関する知識の習得に役立ててもらうことも目的とします。
そして「バーチャル科学館」を通じて、建築設備を「役割」・「文化」・「技術」に理解を深めていただき、建築設備業界に対する認識の向上を図ります。

2.会誌『建築設備士』記念特集号の発行

記念事業テーマに関連した寄稿や特集は、昨年発行の会誌よりスタートいたしました。2007年8月号に、「地球温暖化、加速から暴走へ」と題して東京大学生産技術研究所の山本良一教授より特別寄稿を戴き、2007年10月号には、特集「地球温暖化の現状と対策-建築設備技術者の今後の役割に向けて-」と題して、行政・学会・業界・エネルギー供給事業者など多くの方々から提言を戴きました。2008年4月号では、特集「地球温暖化防止に向けた取り組み」と題して、最新建築物・機器の紹介、各分野での取り組み状況の紹介をいたしました。今後も「美しい地球を次世代へ」をテーマに、年に数回の特集号を発行してまいります。

3.HPのリニューアル

最近の技術者、特に若い技術者は、WEBからあらゆる情報を取得しています。建築設備技術者や一般の方が協会のHPにアクセスすれば、必要な情報が容易に得られる環境を構築することが望まれています。バーチャル科学館の機能を含めた、使い易く、有効な情報を提供できるHPとしていきます。

4.記念講演会と記念式典の開催

今年と来年の2年間に亘り、協会の本部・支部主催の記念事業テーマに基づく講演会、シンポジウムを各地区で開催します。

また、2009年11月の創立記念日には、各界で活動されている方々をご招待し、協会会員、賛助会員、協会役員とともに、実りある意見交換の場としてのパネルディスカッションと記念懇親会を開催します。

これらの事業を創立20周年記念日に終了させるのではなく、継続事業として推進してまいります。引き続き環境問題への取り組み、協会組織の強化と活動基盤の充実に繋がる公益社団法人への移行準備、建築設備士および設備設計一級建築士の資格者増員活動と、これら会員の建築設備に係る諸技術力向上のためのJABMEE CPD制度の再構築および新たなコンテンツ提供(研修プログラムシステムの見直しと実行)を行っていく所存です。

会員の皆様のご協力と、関連する多くの方々のご指導、ご鞭撻、ご協力をお願いいたします。