会長の挨拶

会長 野部達夫

一般社団法人建築設備技術者協会は、建築士法に基づく国家資格者である「建築設備士」、「設備設計一級建築士」および公益社団法人空気調和・衛生工学会「設備士」を中心とした会員を擁する高度な建築設備技術を備えた専門家の職能団体です。

「建築設備士」は、建築士に対して建築設備の技術的アドバイスを与える技術者として法的に位置付けられており、当会に登録することにより資格者として認知され、高い評価を得て全国で活躍しています。

大規模建築物や特殊な建築物など、高度な技術と豊富な経験が要求される建築物の設備設計においては、そのほとんどが「建築設備士」によって設計・工事監理、施工管理が行われています。

また、建築設備技術者が常に自己研鑽と最新の技術の習得に努めることをサポートし、その実績を社会にアピールするため、当会では、JABMEECPDという継続職能開発制度を実施しており、多数の方々が参加しています。

このうち、特に専門領域に長け、技術に対する真摯な倫理を有する建築設備士の方をJABMEE SENIORの称号を与え、認定しています。

私たち一般社団法人建築設備技術者協会の会員は、このJABMEECPDにより更なる技術向上を目指し、常に最新技術の習得と経験を重ね、少しでも良質な建築物の生産に努め、社会に対してより快適で合理的な生活環境を創造するとともに、地球環境の保全に大きな力を発揮できるものと自負しております。

協会として、会員の技術研鑚と地球環境負荷低減への具体的活動を重点テーマとして掲げております。特に今年度はCO2削減に向けて建築設備技術者として今できることから行動する、組織的運動を展開して参ります。この運動は他団体とも連携をとりながら行動し、成果を出していきたいと考えております。

そして、この高度な技術を有する「建築設備士」は、建築設備の各専門領域のスペシャリストとして、電気の専門家、空調・衛生の専門家、環境の専門家という位置づけで、実際に担当する領域の計画・設計段階、工事監理段階にて、法に適合した高品質な建築設備に仕上げていく役割を担っています。そのため、当協会は建築設備士がさらに大きな力を発揮することができるよう努力してまいります。

一般社団法人 建築設備技術者協会 会長
野部達夫