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HASPは、建築空間の室温・室湿度や熱負荷を算出するとともに、空調に係るエネルギー消費量を評価することを目的として整備された我が国の代表的な熱負荷・空調システム計算プログラムです。ここで公開するHASPは以下の3つのプログラムから構成されています。


■HASP/ACLD/8501
本プログラムは建物の熱応答を計算します。このプログラム単独で使用されるものではなく、HASP/ACSS/8502と一体となって用いられるように設計されています。


■HASP/ACSS/8502
空調システムの期間消費エネルギーを計算します。HASP/ACLD/8501あるいはNewHASP/ACLDにより計算された室の仮想連続負荷と、機器構成や機器仕様、制御方法、運転スケジュール等から毎時の運転シミュレーションを行って機器が消費するエネルギーを求めます。


■NewHASP/ACLD
HASP/ACLD/8501の機能拡張を図ったプログラムです。HASP/ACSS/8502との連成計算の他、このプログラム単独で間欠負荷計算を行うことができ、また最大熱負荷計算、多数室計算等に対応しています。

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HASPのプログラム公開にあたって

 HASP/ACLD/8501 1)とHASP/ACSS/8502 1)が開発されたのは1985年、今から27年前のことです。このプログラムは2つで一対となっています。ACLDで建物の純粋な熱負荷(cooling load)を求め、この熱負荷に対してACSSが空調シミュレーションを担います。空調システムが熱負荷を処理しきれないと室温が変化し熱負荷そのものが変わりますが、このように建物とシステムを一体で解くという、当時としては画期的なプログラムでした。このACLD/ACSSからこれまでにHASP/L 2)、NewHASP 3)、BECS/STL/SER 4)、dBECS 5)などのプログラムが生まれました。
 ACLDのプログラムは、XとMとLの僅か3つの変数だけで作られます。それで、初めは分かり難い印象を持たれるかもしれませんが、よくよく見ると式の形から何の計算をしているかが読み取れるはずです。基本式に忠実に書かれていますので、動的熱負荷計算を勉強したい人には最適な教材といえます。また、僅か2000行余りでこれだけの機能を記述できることや、また、全くコメント行がなくても迷うことがない書き方などは、プログラムを勉強する人にとって大いに参考になると思います。
 ACSSのプログラムは、僅か512kBで作られています。MBでもなくGBでもないkBです。これが27年前のコンピュータで扱える限界だったのです。このメモリーの制限のため、変数の一部には複数の役割を持たせているものもあり、やや分かり難い面もありますが、プログラム自体はシンプルな構造ですので難しくないでしょう。また、ACSSには汎用的かつ機能拡張が可能な含みを持たせています。この“含みを持たせる”は、将来の新たな機能がどのようなものか分からぬままでも想定しておくことであり、プログラムを書く上で重要なことです。
 この度、ACLD/ACSSとNewHASP(以上をまとめてHASPと呼ばせて頂きます)を公開することになりました。実行形式とプログラムソースを公開しましたので、誰でもが自由に使うことができ、また、改造することも自由です。普通、人の作ったプログラムを解読することはやっかいなのですが、HASPのプログラムは構造がシンプルですし、変数名のリストや解説が揃っていますので、これらを参考にすれば改造はできると思います。
 本協会のWEBサイトに“フォーラム”を設け、HASPの情報交換の場とします。アルゴリズムや入力の仕方、計算結果の解釈などで分からないことがあればフォーラムに問い合わせて下さい。そうすれば、誰かがこれに応じるという形で必要な答えが得られるでしょう。また、新たに機能を追加された場合や改良された場合は、その情報をフォーラムに公開して下さい。こうすることでプログラムの輪が広がっていくものと考えます。尤も、このような試みは初めてのことですから、うまくいくかどうか予想がつきませんが、誰でも参画でき、また、誰かに情報が偏ることがない極めてフラットな方法であり、多くの方々の知恵を結集する場になるものと期待します。
 HASPの公開は、松尾陽先生がBECS開発当初よりおっしゃっていたことです。しかし、プログラムは常に何らかの手が加えられ改良が続くためにこれで完了とならず、なかなか公開に踏み切れないでいましたが、昨年(2011年)夏に条件が整い公開することになり作業を進めていました。その矢先、2012年1月30日に突然、松尾先生が逝去されました。先生の意志を引き継ぎ漸くここにHASPを公開することができました。
 ACLDの基礎である動的熱負荷計算理論を確立・発展されたのが松尾先生です。また、ACLDの最初のバージョンを開発されたのも松尾先生です。また、ACSSのコイルロジックや省エネルギー法のPALのための簡易熱負荷計算であるEDD法 6)の考案など、理論ばかりでなく実務的な面でも多大なる貢献を成されました。このように長い間、日本の建築環境工学・建築設備をリードして下さいました松尾先生が亡くなられたことは残念でなりません。先生のご冥福を心よりお祈りします。

                                 合掌
2012年4月1日 猪岡達夫(中部大学)
長井達夫(東京理科大学)

1)HASP/ACLD/8501の最初のバージョンを開発したのが松尾陽先生であり、HASP/ACSS/8502を開発したのが猪岡です。ACLDはその後、永田明寛(現、首都大学東京)、長井へと引き継がれていきました。
2)HASP/L:ACLDをベースに自然採光の機能を強化したプログラムです。間欠空調の除去熱量計算機能も加えられています。
3)NewHASP:ACLDをベースに、間欠空調の除去熱量の計算、複数年計算、周期定常による最大熱負荷計算などの機能が加えられた極めて汎用性の高い熱負荷計算プログラムです。このNewHASPの開発をしたのが長井です。
4)BECS/STL/SER:省エネルギー法のCEC/ACの計算のために開発されたのがBECSです。STLが熱負荷計算プログラムであり、ACLDをベースとして除去熱量の計算機能が加えられています。SERが空調システムシミュレーションプログラムであり、ACSSがベースですが、建物との一体計算機能を外し、よりシンプルな形に変えてあります。STLを開発したのが永田、SERを開発したのが猪岡です。BECSには他にユーザーインターフェースのIOUがあり、これを開発したのが永田、二宮秀與(現、鹿児島大学)、西岡真稔(現、大阪市立大学)です。また、マニュアルを整備したのが長井です。
5)dBECS(デザインBECS):BECSでは固定化されている内部発熱条件などを自由に変えられるようにしたのがdBECSです。dBECSでは、マルチ空調システムやコージェネレーションなどの新しい機能が加えられています。
6)EDD法(拡張デグリーデー法):省エネルギー法のPAL(Perimeter Annual Load)のために手計算で年間冷暖房負荷を算定できるように考えられた計算法です。これは気温・日射・内部発熱の3要素を日平均値にして定常熱負荷計算に持ち込み、年間冷暖房負荷を求めます。


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講習会お知らせ
【初中級コース】平成28年7月25日 【上級コース】平成28年9月6日
講習会用データ
HASP技術講習会【上級編】用の資料データは、参加者各位へメール添付にて送付いたします。
講習会用データ
HASP技術講習会【初中級編】用データ [実施済]
平成27年7月13日HASP技術講習会参加者は、事前にダウンロードしてください。
講習会お知らせ
【初中級編】平成27年7月13日 【上級編】平成27年10月19日
講習会お知らせ
New HASP技術講習会 [実施済]
【初級編】【中級編】平成26年3月5日
講習会お知らせ
New HASP技術講習会 ~初級編/入力から計算まで [実施済]
【初級編】平成25年3月5日  アンケート集計結果(PDF)
講習会お知らせ
動的熱負荷計算・空調システム計算プログラムHASP講習会 [実施済]
平成24年7月27日  アンケート集計結果(PDF)
2013.1.31
Ver.1.10をアップロードしました
(バージョン情報は、HASProot内の「バージョン情報.pdf」をご参照ください。)
2012.9.5
正式版(Ver.1.00)をアップロードしました
2012.4.2
試用版をアップロードしました



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簡易入力支援ツールNewHASP_Inp(2015年10月1日リリース予定)

ASSIST-2(「HASP/ACLD/ACSS」対応入出力支援プログラム)




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・ユーザーフォーラムは現在利用できません。

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ダウンロードの前に、以下の使用許諾書をお読み下さい。下の「ダウンロード」のボタンをクリックすると、プログラム「HASP」(ダウンロードされたファイルのうち、フォルダHASProot/HASPの下のファイル・フォルダ群)および「付属データ」(フォルダHASProot/Dataの下のファイル・フォルダ群)の2種類が同時にダウンロード(無償)できます。これらを利用するためには、それぞれ対応する以下の2種類の使用許諾書の全ての条項に同意し、かつユーザー情報を入力していただく必要があります。

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第1条 定義
一般社団法人建築設備技術者協会(以下、JABMEE)が提供するHASP/ACLD/8501, HASP/ACSS/8502, NewHASP/ACLDのソースプログラム、実行形式、マニュアル、テスト用入出力データを総称してHASPと呼ぶ。
第2条 目的
 本使用許諾書は、配布元(JABMEE)と利用者との間の、HASPの利用に関する使用許諾等について必要な事項を定める。
第3条 許可事項
1.HASPの使用または改変は自由に行うことができる。また、HASPを用いて計算サービスを有償または無償で行うことを妨げない。
2.HASPは、第6条の条件に従って再配布することができる。
第4条 著作権
 HASPの著作権等の知的財産権はJABMEEに帰属する。HASPに改変を加えた場合、新たな改変部分については改変者の著作権を認める。ただし、ソースコードの注釈を用いて、新たな改変部分が特定できるように正しく明示された場合に限る。また、単なるプログラム言語の置き換えや、計算結果に影響しない無意味なコードの追加等については改変による著作権を認めない。また、HASPのうち、連立一次方程式に関するサブプログラム「LAPACK_dgesv.f」の著作権および許諾条件については該当するソースコードの記載に従うものとする。
第5条 免責事項
JABMEEは、HASPまたはその改変版にエラー・バグ等の不具合がないことを保障しない。また、HASPまたはその改変版の使用に起因して、利用者または第三者に生じた損害に関して原因のいかんを問わず一切の責任を負わない。さらに、質問に対する回答、補修、保守について義務を負わない。
第6条 再配布
再配布を行う際の条件を以下に定める。
1.実行形式のみではなくソースコードを再配布する。
2.HASPの再配布であることを目立つような方法で示す。また、改変を加えた上で再配布する場合には改変が加えられていることを目立つような方法で示す。
3.新たな改変を行った上で再配布する場合には、新たな改変部分が特定できるようにソースコードに注釈を施す。注釈には、改変の日付、改変主体の名称を含むものとする。
4.改変を行わないでHASPを再配布する場合は無償とする。HASPに改変を施すことによって第4条に示す新たな著作権が発生した場合において、再配布の際の有償・無償は自由とする。
5.HASPに改変を行って再配布する場合のプログラムの呼称について、JABMEEの許可がない限りHASPという単語を含まない名称とする(この際大文字と小文字を区別しない)。
6.再配布元は、再配布先との間で、ここに掲げる文章と同一の条件のもと使用許諾契約を結ぶものとする。その際、プログラム名称や配布元の名称について必要な修正を行う。ただし、下記については、この使用許諾書のHASPに関する記述をそのまま残した上で必要な記述を追加する。
(1)第1条のHASPの定義
(2)第6条2項、同5項、同6項のHASPに関する記述
(3)第8条のHASPに関する記述
第7条 本使用許諾の範囲
HASPを、別のプログラムと一緒に再配布する場合には、HASPのオリジナルを含むプログラム単位(ファイル)についてのみ、この使用許諾条件を適用する。HASPのオリジナルを全く含まないプログラム単位については本許諾条件のHASPには該当せず自由に許諾条件を設定できる。ただし、HASPとその他の部分が明確に特定できるように明示した上で、それぞれの許諾条件を設定し、HASPに関わる部分については本許諾条件に従って自由に改変、使用または再配布ができるようにしなければならない。
第8条 その他
1.HASPまたは改変版を利用して論文、Web、マスメディア等を通じて発表する場合は、HASPを利用したことを明記する。ただし、HASPに改変を加えて利用した場合には改変が加えられていることを付記する。
2.本使用許諾書は、日本国の法令に準拠するものとする。また、本許諾に関する一切の紛争は、東京地方裁判所を専属的合意管轄裁判所とする。

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第1条 定義
一般社団法人建築設備技術者協会(以下、JABMEE)が提供する下記のデータを総称して付属データと呼ぶ。
拡張AMeDAS気象データ
(フォルダHASProot/Data/Weather/StandardWDの下の全てのファイル)
最大熱負荷計算用気象データ
(フォルダHASProot/Data/Weather/PeakWDの下の全てのファイル)
気象データユーティリティ
(フォルダHASProot/Data/Weatherの直下のファイルおよびフォルダHASProot/Data/Weather /Toolの下の全てのファイル)
参考資料データ
(フォルダHASP/Data/Referenceの下のファイル・フォルダ群)
第2条 目的
本使用許諾書は、利用者とJABMEEとの間の、付属データの利用に関する使用許諾等について必要な事項を定める。
第3条 著作権
拡張AMeDAS気象データの著作権等の知的財産権は株式会社気象データシステムに帰属する。最大熱負荷計算用気象データおよび気象データユーティリティの著作権等の知的財産権はJABMEEに帰属する。参考資料データの著作権等の知的財産権の帰属は、それぞれのドキュメントに記載するとおりとする。
第4条 免責事項
JABMEEおよび株式会社気象データシステムは付属データに誤り等の不具合がないことを保障しない。また、付属データの使用に起因して、付属データの利用者又は第三者に生じた損害に関して原因のいかんを問わず一切の責任を負わない。さらに、質問に対する回答、補修、保守について義務を負わない。
第5条 禁止事項
付属データ、その改変されたものまたはそれらの複製物の全部または一部を、第三者に頒布、貸与、譲渡することを禁止する。
第6条 その他
本使用許諾書は、日本国の法令に準拠するものとする。また、本許諾に関する一切の紛争は、東京地方裁判所を専属的合意管轄裁判所とする。

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上記、2種類の使用許諾書を確認してからダウンロードへお進みください。

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