JABMEE TEC
(Product×Learning)

掲載・更新日:2026年04月01日

日本BAC株式会社

①氷蓄熱システム・②省エネと節水を両立する冷却塔 ハイブリッドクーラーHXV

①氷蓄熱システム

氷蓄熱システムは、今なお食品工場の加工プロセスにおいては凍らない、そして限りなく0℃に近い最も安定したチルド水として採用されているが、空調用の新規案件においては東日本大震災以降全国の原子力発電が停止し蓄熱調整契約等による電力料金メリットが縮小されたことにより導入が極端に減少した。
今後の展望としては氷蓄熱システムの特徴(瞬発力やバッファー)を最大限に生かした分野での採用をめざす。瞬発力の応用としては予冷運転時間の短縮が上げられ直ぐに必要温度の冷水を供給する事が可能である。一般的な冷凍機の運転と比較すると所要時間は約1/4程度となる。
又、バッファーの効力は災害対策であり停電が発生した際、消費電力の小さな放熱ポンプを運転するだけで空調や冷却を継続できる(ポンプ系統は非常電源系統とする)非常災害時には蓄熱槽の水を生活用水(トイレ用など)や消化用水して活用する事が可能である。
更に、電力需給逼迫による節電要求に対しては節電要求の時間帯は、放熱ポンプを運転するだけで空調や冷却を維持できるため支障きたすことなく要求を受け入れる事が可能である。
そして更なる展望としては、蓄エネルギーシステム(蓄えて調整する)としての採用である。

世界的テーマでる脱炭素においては太陽光発電等再生可能エネルギー(以下再エネ)の導入が必要不可欠であるが天候により出力変動が生じ需給がアンバランスとなる欠点がある。その影響により周波数が乱れ大規模停電の発生を招く可能性があり余剰電力は系統に流す事が不可能となり現状は九州地区をはじめ全国的に再エネの出力制御が行われているのが実態であり、再エネの有効活用としては出力制御の抑制がカギとなる。
その対処方法としては余剰電力を吸収する調整システムの導入であり氷蓄熱システムは太陽光で発電された電力を熱へ変換し蓄熱(上げDR)必要に応じて放熱(下げDR)するこができる画一された技術である。導入効果としては電力の安定供給はもちろん、環境やエネルギーに配慮した取り組であるSDGSとしての企業イメージの確立、取引競争原理の優位性及び投資マネーの獲得であるESG投資、余剰電力の有効利用によるランニングコストの軽減、そして省エネルギー効果が上げられる。
氷蓄熱システムはこれらの蓄エネルギーシステムとしての導入効果により空調用氷蓄熱システムは既設システムの更新そして今後の新築案件での採用、食品工場の加工プロセス冷却においては既存市場の維持と新市場の拡大を目指す。

②省エネと節水を両立する冷却塔 ハイブリッドクーラーHXV

開放式冷却塔の、冷却水が汚れるという課題を解決すべく1970年代に密閉式冷却塔が誕生した。以降、日本国内では誕生当時と代り映えない製品がいまだ主流となっているが、世界に目を向けると、1990年代にコンバインドフローテクノロジーと呼ばれる、冷却コイルへのスケール付着を最小限に抑える画期的な方式が生まれている。
そのコンバインドフローを採用する密閉式冷却塔の上部に、ドライフィンコイルを設けたものがここで紹介するハイブリッドクーラーHXVである。
気化熱を利用する事で水の温度を下げる冷却塔は、放熱量あたりのエネルギー効率に優れるが、負荷の減少時や外気温度の低い冬期でも、放熱する分の水が蒸発してしまうというジレンマを持つ。HXVは、気化熱を最大限利用するウェットモードに加え、吸込み空気を予冷することで水の消費量を最小限に抑えるアディアバティックモード、さらに水を一切消費しない乾式冷却となるドライモード、この3種類の運転モードを負荷状況により自動で切り替えることで、冷却塔が持つジレンマを見事に解消した。

また、散水ポンプが停止するドライモードでは、省エネ効果も享受できる。すなわちHXVは、省エネと節水という相反するものを高い次元で両立する、まさに密閉式冷却塔の在るべき姿と言える。
これは、夏と冬の寒暖差が大きい地域ほど、その特性がいかんなく発揮され、データセンターや半導体工場などの、年間を通して多くの放熱負荷を有するにおいて、その効果がより顕著になる。
先進国では、冷却塔の性能不足がもたらす不利益の大きさが広く認識されており、高性能で信頼性の高い冷却塔が求められる。では、高性能な冷却塔とはどういうものか。
それは、冷却塔から出る冷却水温度を、外気の湿球温度にどれだけ近づけられるかということである。業界ではこの温度差をアプローチと呼び、HXVも開放式冷却塔などと同様に、最小アプローチ1.2℃での機種選定が出来ることは言うまでもない。

海外規格の冷却塔、特にハイブリッドクーラーは、これまで国内で簡単に見ることができなかったが、神奈川県秦野市に位置する新晃工業株式会社の神奈川工場内にBACBASEという名称の冷却塔展示施設が2025年に完成し、かなり身近な存在になった。

また、BACBASEに展示されるHXVは、実負荷による自動運転の状況を、実機はもちろん、屋内の大型モニターでリアルタイムに運転状況を視認できる優れたシステムを持つなど、連日多くの来場者から好評を博している。

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日本ビー・エー・シー株式会社・営業本部

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