今月の特集コンテンツ
「建築設備分野におけるIoT活用事例」

株式会社木幡計器製作所

後付IoTセンサユニット「Salta(サルタ)」Salta

近年、「レトロフィット(retrofit)」という言葉をよく聞くようになった。古い機械を修理・改造し、新たな機能や価値を付加して、新しい最新の機器とするようなことを意味するが、古い建物を改装し、新築とは違った新しい価値提案を付加する「リノベーション」と近い考えでもある。建築分野では「免震レトロフィット工法」など、既にごく一般的な概念かもしれない。この「レトロフィット」のコンセプトをDX分野に取り入れた「レトロフィットIoT」を提案する製品として、既設の機械式計器を後付でIoT化する製品が、今回ご紹介する後付IoTセンサユニット「Salta(サルタ)」である。

【設備点検課題に対して】

 建築設備機器の日常のメンテナンスは、快適で安全・安心な暮らしの維持の観点からも大変重要な業務である。一方、煩雑で労働集約的な業務で、かつ専門性も求められ、昨今はこの分野の人材不足や人材育成が業界課題となっている。
コロナ禍の現在においては、特にIoT/DXの必要性が切望され、期待される分野でもある。
 こうした背景で現場指示計のDX化をすすめるには、以下のような課題がある。
電源確保不能、電源工事が困難、
コスト面の課題、
機器が常時稼働で長時間の停止が難しい

【レトロフィットIoT製品のメリット】

「Salta」は、昔から構造が変わらないブルドン管圧力計、温度計等の機械式計器を対象とする。計器のカバーを外し、指針の中心軸に小さな磁石を取り付け、既設ガラスをガラス一体型センサユニットの「Salta」に交換するだけで計器をレトロフィットIoT化し、最新のデジタル計測器にする。
  ・既設計器にも後付け可能(※一部に後付不能な計器、油入、接点付き、カバーが外れない製品等も有)
  ・静圧であれば稼働中の計器に設置可能。
  ・電源・配線工事不要
  ・自動検針で読み取り間違いを防止
  ・高所・暗所等の計器類も離れた場所からの自動検針で安全

【製品特長】
 以下に「Salta」の特徴を記載する。

構造;指針の動きを角度検出する磁気センサを搭載
通信方式:BLE(Bluetooth4.2)通信(通信距離10m以内)
駆動方式;リチウムボタン電池(CR2032)駆動
電池寿命:15秒間隔データ通信だと約1年以上。送信間隔は可変可能
ユニット筐体:ASA樹脂(難燃性V-0(UL94))射出成型、ネジ蓋キャップ密閉構造(屋外使用可)
透明板材質:アクリル又はPVC
対応計器サイズ:φ50,φ60,φ75,φ100,φ125,φ150,φ200,φ300
※φ50,φ60は計器の視認性は指針先端部の位置のみとなります。

【通信機オプション】
・BLE-LTEルーター 「ビーコン対応GPS トラッカー GW(京セラ製))
・BLE-LoRa 遠隔通信中継ルーター
・LoRaゲートウェイ
・BLE-Wi-SUN FANゲートウェイ

【利用イメージ】
巡回点検と遠隔監視の双方に対応!
スマホ・タブレット端末を利用した巡回点検時の自動検針や、ゲートウェイ機器を介しての遠隔監視が可能(クラウド利用又は、オンプレミスでの対応も可能)

お問い合わせ先

株式会社木幡計器製作所

〒551-0021
大阪市大正区南恩加島5-8-6
TEL 06-6552-0545
FAX 06-6551-1588
WEBサイト https://kobata.co.jp/
e-mail https://kobatalife.wixsite.com/salta/

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