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【高砂熱学工業株式会社】施工現場における「アルミ冷媒配管システム」普及の取り組み~銅配管の代替素材として、アルミ配管を利用 < CO2排出量30%削減、施工20%省力化、材料10%低減>~

現在、空調の冷媒配管には銅配管が使用されていますが、電気自動車(EV)の普及などにより銅需要は増加傾向にあり、資材不足・価格高騰が懸念されています。
そこで当社は、ビル用マルチ空調システムにおける室外機と複数の室内機をつなぐ冷媒配管に、これまで主流であった銅配管と比べ、軽量かつ廉価でリサイクルが容易なアルミ配管の採用について研究を重ねてきました。
アルミ配管は、銅配管と比べて重量が3分の1と軽量なことから作業員への負担を低減できるとともに、リサイクル率が高く、環境負荷低減にも貢献できると考えています。
当社では、2019年3月に「アルミ冷媒配管システム」の開発を完了し、2019年4月より市場展開しています。
「アルミ冷媒配管システム」は、①アルミ冷媒配管、②アルミ冷媒配管用機械式継手、③アルミ冷媒配管用分岐管ユニットの部材群に加え、工法としての④アルミ冷媒配管用ろう付工法で構成されます。
④については、今まで建設現場では難しいとされていたアルミ配管のろう付け作業を可能にし、窒素置換が不要なことから、銅管のろう付けと比較して作業時間を3分の1に短縮し、省力化も実現しました。
これまでに、全国で9箇所の当社地区事務所へ導入し検証を進め、実現場では約10件の施工実績があります(2020年12月現在)。


①アルミ冷媒配管

②アルミ冷媒配管用機械式継手

③アルミ冷媒配管用分岐管

④アルミ冷媒配管用ろう付工法

また、業界全体での普及の観点から、一般社団法人アルミ配管設備工業会(APEA)の設立(2018年1月設立)に携わり、品質確保のための施工指針策定や、会員間での施工ノウハウの共有にも取り組んでいます。
ご興味をお持ちいただけましたら、下記までお問い合わせください。
【お問合せ先】
報道に関するお問い合わせ:高砂熱学工業㈱ 広報部 03-6369-8215
システムに関するお問い合わせ:高砂熱学工業㈱ 研究開発本部 新技術開発部 029-755-1337
【参考URL】
・当社HP「アルミ冷媒配管システム」
https://www.tte-net.com/solution/aluminum_refrigerant.html
・一般社団法人アルミ配管設備工業会(APEA)について
https://www.apea.or.jp/
【当社プレスリリース】
・業界初、施工現場でのアルミ冷媒配管用ろう付工法を開発(2019年4月4日付)
https://www.tte-net.com/topics/2019/pdf/20190404_3.pdf
・アルミニウム冷媒配管工法の展開加速化に向けアルミ冷媒配管用分岐管ユニットを共同開発(2018年10月19日付)
https://www.tte-net.com/topics/2018/pdf/20181019.pdf
・アルミニウム冷媒配管工法の展開に向けアルミ配管用の機械式継手「アルミおっぞんくん」を共同開発 (2017年12月6日付)
https://www.tte-net.com/topics/2017/pdf/20171206.pdf

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