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平成27年度『建築設備技術遺産』が決まりました

2015.05.19

 本協会では、平成24(2012)年度に、建築設備部門の技術および設備関連情報とそれらを建物に収めてきた技術を次世代に伝えるとともに、建築設備の「技術」、「役割」、「文化」を多くの方々に広めていく目的で、建築設備における空調、衛生、電気、搬送の4領域に関する技術と技術者の歴史的な足跡を示す事物・資料であり、建築設備技術の進歩、発展において重要な成果を示したもの、また、生活、経済、社会、地球環境、技術教育に貢献した、または当時を反映する建築設備技術を「建築設備技術遺産」として認定する制度を創設し、昨年度までに17件を認定した。また、昨年度は、建築「設備」技術遺産という本認定制度のタイトルに対し、「設備」面を重視すると認定するには多少違和感を覚えるといった意見があったものの、建築環境の面から日本の住宅のあり方を追求した研究者の自邸を特別認定とさせていただいた。

 

 本認定制度の審査票、審査方法について、昨年度までに多少の変更を行ったが、本年度はそれらを踏襲し、前年度までとほぼ同じ公募期間を設定し、応募された物件を、建築設備技術遺産認定委員会において慎重審議の上、認定物件を決定した。

 

 残念なことに、応募物件数は、過去最低の昨年度から微増するにとどまったが、貴重な応募物件が多数を占めたことに、認定委員会として感謝したい。特に、過去に応募された際、技術資料のみであったため、認定を見送らせていただいたインダクションユニットの現物を見つけ、再応募していただいた物件の関係者には敬意を表する次第である。

【ニュースリリース】平成27年度建築設備技術遺産認定.pdf

 

新聞報道_平成27年度建築設備技術遺産.pdf